「ジャック･ザ･リッパーは実在した！」 霧の街と呼ばれる、大きな時計台が象徴的な濃い霧に包まれた街。 濃い霧は時折、住人に人智を超えた力を与える事もあり、それに惹かれてこの街に集う者もいた。 しかしこの街では長年恐ろしい事件が起きている。 それが、「切り裂きジャック連続殺人事件」。ジャック･ザ･リッパーと呼ばれた正体不明の殺人犯は、街の住人を震え上がらせた。 どうやら、一夜にして、12人の死体が発見されるらしい。それも、全員同じように、腹部を大きく切り裂かれて。 ある者達は彼に倣い、密かにこの街に仲間を増やすようになった。 ある者達はその街に正体を隠して潜入し、調査をするようになった。 「ジャック」は、3年前の事件を最後に姿を消したきりだが、その影響は今でもこの街に深く根付き、ある者を奮い立たせ、ある者を恐怖に陥れ続けている。 そんな事は意に介さずに、街の霧は今日も、住人の秘密も、正体すらをも包み隠して、0時の鐘を響かせるのだろう。 さて、明日の朝刊には、一体どんな記事が載るのだろう。 炉留必須全也 戦闘、恋愛、ロスト○ 仕様書提出必須