こんばんは、素敵な貴方。 今宵も月の光が降り注ぎ、このアスファルトを照らし出していますよ。 そして、そこの影。 ほら、あそこに兎が。 ───────── 兎、兎、なぜ跳ねる？ 月の光にあこがれて、赤いひとみで見たいから？ おうちに帰ったひめさまの、おひざの上で寝たいから？ きっと、きっと、そうでしょう。 ゆれるすすきがさらさらと。まあるいおだんごまっしろに。 ぼうや、ぼうや、なぜ眠る？ 月の光に照らされて、その美しさを知ったから？ おやまにのぼった朝霧が、野花のはかなさ語るから？ きっと、きっと、そうでしょう。 ゆれるころもがひらひらと。たなびくかみのけまっくろに。 人よ、人よ、なぜ生きる？ 月の光にあこがれて、両手でいだいてみたいから？ おそらに羽ばたく鳥たちが、つかまえてよとさえずるから？ きっと、きっと、そうでしょう。 ゆれるひかりがくらくらと。まあるいみずうみまっさおに。 ───────── 月の力は、時に人をその引力で惹きつけ、世界をまるごと変えてしまうのです。 不思議な力を、どうか恐れないで。 貴方は運命の相手と、🗝『手を取る』必要があるのですから。 ───────── 全也炉留必須 バディ×異能×かぐや姫