欧州黄金聖杯大戦【The Golden Grail War】現在見学のみ受付
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大いなる誉れはいまや、みな死んで斃れ。
Diu vil michel ēre was gelegen tōt,
この先のことは何も語ることができません。
Ine kan iu niht bescheiden,was sider dā geschach.
───『ニーベルンゲンの歌』より
邪竜ファフニールを斃したジークフリートが得た、邪竜の溜め込んでいたニーベルングの秘宝。
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〝ラインの黄金〟
曰く。無限の力を秘すとされる呪われし耀き。血と争乱を招きし戦禍の種子。万物と他者の魂を支配するとされる極彩の光沢。
今や何処かの手に渡って消えたとのみ伝えられる神話の行方。
時は2014年。
その、“余り”───世界の隅に秘されていた最後の一端が発見され、魔術世界は激動の潮流を迎える事になる。
『凱旋門』
魔術協会を構成する一部門。
時計塔に次ぐ、欧州魔術世界の要の一。
限られた/知る者しかソコへと辿り着けない、門を潜った先の異界じみた世界。隠れた現実と位相のズレた魔術都市。
数世紀に渡って時計塔の後塵を拝する屈辱を浴びる彼らより、空前絶後の声明が発されたのは、黄金が発見された旨の風聞が流れてから程なくしての事であった。
「かの至宝、既に此方の手中にあり。然して布告しよう。この黄金を以て、我々は現在の魔術世界の有り様を正す。即ち………」
〝聖杯戦争〟────。
其は、黄金を媒介とした一大儀式。
さる噂に於いて。呪われた邪悪なる黄金は〝聖杯〟を生み出す際に利用されたとも云う。
ならばその理論を基に。
これなる黄金、万能願望機として定義・稼働させる為の魔術的方途さえ都合できれば。
即ち。十四の英霊の魂を以て黄金を熔かし、この儀式そのものを杯の鋳型として。
「門よ、開け。今こそ我々が、この腐敗した魔術世界に真なる凱旋を果たしてみせよう───!」
無論、現代魔術世界の中枢を担う時計塔がこの宣戦を看過するはずもなく。
これら反乱分子に対抗し、また黄金の回収を行うため、彼らは七名の精鋭をヨーロッパへと派遣した。
斯して、ここに開幕する。
黄金を巡る大血戦───
𝐓𝐇𝐄 𝐆𝐎𝐋𝐃𝐄𝐍 𝐆𝐑𝐀𝐈𝐋 𝐖𝐀𝐑
『 欧 州 黄 金 聖 杯 戦 争 』สมาชิก 28