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恋の専門書店 * 折恋

恋の専門書店 * 折恋

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街の奥まった路地にある、小さな書店。 看板には、ただ一言。 「恋」 置いてあるのは、恋愛にまつわる本だけ。 初恋、片思い、両思い、再会、遠距離、禁じられた恋、永遠の愛。 そして奥には、"失恋専門の棚"がある。 この店の不思議なところは、 今の自分に必要な物語が自然と目に入ること。 手に取った本の主人公は、 どこか“あなた”によく似ている。 まるで未来を、そっとなぞるみたいに。 ある日、こんな声が落ちる。 「最近、本の結末が少し変わるのです」 別れで終わっていた物語に、 いつのまにか再会のページが増えている。 静かな声が続く。 「この店の本は、読む人の心で少しだけ変わるの」 この書店は、 誰かの“未完成の恋”を集めている場所。 読まれるたびに、 物語はそっと結末を書き換える。 今日もまた、話し声が聞こえる。 「今日は失恋じゃないの?」 少し笑う気配。 「今は、続きを書きたい」 その瞬間、 二人が読んでいた本の最後のページに、 新しい文字が浮かぶ。 『本当の恋を見つけた』 そっと、文字をなぞる。 「もう、言わないままにしない」 指先が触れる。 失恋の棚から、一冊、音もなく消える。 代わりに“両思い”の棚に一冊増える。 タイトルは、まだない。 そして今日も、誰かの未完成の恋が本になる。 ドアベルが鳴る。 告白できない人。 両思いなのに不安な人。 好きだと気づいたばかりの人。 みんな違って、みんな同じ。 「自分に似た誰か」を探しに来る。 恋は失うものじゃない。 形を変えて、残っていくもの。 その本のタイトルは、まだ決まっていない。 また、ベルが鳴る。 まだ恋をしていない人が立っている。 店主はやわらかく言う。 「どの棚からでも、どうぞ」 白紙の本を手に取る。 そこには、一行だけ。 『ここから、あなたの恋が始まる。』 この店は今日も、静かに扉を開けている。 恋を探す人のために。 恋に迷う人のために。 そして、まだ恋を知らないあなたのために。 2026年3月2日 承認開始 20人〜 #折恋 #恋愛 #緩

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